FXの季節要因とテクニカル分析の限界を知っておこう

FXにも四季の移ろいがある?

気温の変化が、朝昼晩の一日単位を繰り返しながらも徐々に最低最高を更新して四季の移ろいを刻んでいくように、FXにも季節的な要因があります。必ずそうなるとは限りませんが、そうした動きを知っていれば無謀なポジションを取る確率が減りますよね。

注目すべきものの一つとして企業決算期と会計年度があります。会計年度は各国でバラバラなのですが、日本はイギリス、カナダ、インドと同じ4月~翌年3月。ドイツ、フランス、そして中国は1月~12月。アメリカは10月~翌年9月ですね。

なぜこの会計年度を気にすべきかといいますと、この会計年度末に向かって通貨の流動性が高まるからです。もう少し詳しくみましょう。

世界各地で稼ぎを挙げ、海外投資を展開している日本企業は、決算が近くなると、外貨を円に戻します。これがレパトリエーションあるいはリパトリなどとも呼ばれる「本国環流」です。「円転」とも呼ばれます。日本の輸出企業では、3月末と9月中間決算に向けて大きく円転します。外貨を売り円を買う、つまり市場で円の需要が高まり、決算前の2月、8月を頂点に円高傾向を生みます。

こういった季節変動要因を知らずにいると、2月にドルの長期保有で臨んで痛い目に遭うということはなくなります。円転のようなパターンは、国債、投資信託、企業決算集中時の株価などいろいろなシーンでみることができますので、季節的要因としておさえておきましょう。

相場の上げ下げによる利ざやを稼ぐ投機と違い、輸出企業によるレパトリや商品代金の支払いなどいわゆる「実需」のポジションには利益確定という行為がありません。利益確定がない、ということは、相場が偏ったままで放置されるということです。一方向に放置される相場に逆張りで臨むと、どういう結末になるか、想像に難くないと思います。

損切りを繰り返すか、莫大な含み損を抱えるか、そのいずれかです。一方向に突っ走り始めた相場は止まりません。実需が作った流れに投機が便乗する傾向があるからです。おそらく大口の投機家は最初に流れを作った注文主が誰なのかを知っています。

注文主が実需であれば、多少の上げ下げでは全く動じませんので、安心できます。そして、一方向に強い支えがあるのを知った上で、実需と同じ方向に投機家は仕掛けてくるのです。売りが売りを呼ぶ、買いが買いを誘う、そういった相場は、市場が悲鳴を上げてコツンと天井を打つか、ドンと底打ちするまでひたすら走り続けます。

「この値段なら、そろそろ反転するだろう」
「テクニカル分析でみても、もう天井(底)だ」
反転

と判断して、流れと逆方向の逆張りポジションを持つと、それ自体が狙われてしまいます。たとえばドル円が下落傾向にある時で、ファンドや機関投資家などがドル円を仕込みたい場合、「少しでも安く買いたい」と思うのは自然ですよね。

ですから、「単純に下がったから買う」ではなく「もっと下げさせてさらに安く買う」といった作戦も成り立ちます。下落が続いている時に買い注文が入らなければ、レートは横ばいか下落しかありません。ちょくちょく買いが入るようであれば売り買いが拮抗したレンジ状態が続くことになるので大口は静観するでしょう。均衡が崩れて「もう買い手がいない!」「大暴落だ!」と一般トレーダーが悲鳴を上げた瞬間が大口にとっては買い時といえるかもしれませんね。

反転を妄想するまえに、現実を直視しよう

目の前にある流れは「現実」ですが、反転するというのは「希望、妄想」です。現実を直視した上で、希望に向かった戦略を描くのが大切だと思います。

テクニカル分析は有益な道具ですが、未来を予測することはできません。ですので、どんな優秀なツールであっても「テクニカル的には反転してもいいころなのに反転しない」なんてのはザラにあることで、予測が外れてしまうことを常に想定していなくてはいけません。むしろ生き延びていくには、予測の精度を上げることに時間を割くよりは、万一に備えた脱出方法をいくつも用意しておくことの方が大切です。ところが、テクニカル分析(の楽しさ)にはまってしまうと、精度を上げることに夢中になって、

「MACDの期間設定は13.5.8がいい」
「移動平均は240日が最強」
「ボリンジャーバンドは14日より21日がいい」などといった

パラメータ調整のドツボにはまってしまう恐れがあります。こうした調整作業は、究極的には勝率100%を導いてしまいます。過去のチャートの波形の通りにチャートツールをアジャストさせてしまい。いわゆる「カーブフィッティングの罠」にはまります。

仮にそこまでいかなくても、テクニカルツールのパラメータ調整は「ダマシ」と呼ばれるノイズとの戦いです。ノイズを除去していけば、エントリ回数が減ったり、利益幅が小さくなったりします。
ノイズ

逆にノイズ覚悟でエントリを増やせば、損切りが増えたり、一時的にせよ、莫大な含み損を抱えたりします。つまり、正確さを求めれば汎用性がなくなり汎用性を求めれば正確さを欠く、このジレンマとの果てしなき戦いです。

そんなジレンマに苦しむよりは、過去を分析するテクニカルには限界があり万能ツールはないと割り切って相場に臨んだ方が現実的です。

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