テクニカル分析の有効性と限界を知っておこう

万能型のツールなんて存在しない

FXに関心のある方で、テクニカル分析をまったく知らない方はいないと思います。テクニカル分析は、チャートの軌跡から今後の値動きを予測しようという考え方で、書籍やネット上で、さまざまなツールが開発、紹介され実際、精度の高い予測を提供してくれるものもたくさんありますね。

テクニカル分析におけるツールは多種多様に存在しますが、大まかにいえば、
・流れを把握するのに優れたトレンド系ツール
・一定期間内の過熱感を測るためのオシレーター系ツール
といった「時系列系統」2種類と、
・幾何学的なパターンから予測するツール
・高値、安値に注目したツール
といった時間の概念を無視した「非時系列系統」があります。

どのツールにも一長一短があり、万能型というものはありません。多くのテクニカルアナリストは、複数のツールを組み合わせて分析しており(もはや古典に入るのかもしれまでんが、代表的な例ではMACD+ストキャスティクスなど)、相場の動きに合わせてツールがもたらす情報を取捨選択してます。

経験上、あるツールの組み合わせで、損ばかり続いて儲けられなかったといって、次々乗り換えていくのはあまりおすすめできないような気がします。それよりは、ツールの意味を十分に理解した上で、使い込むのが一番だと思います。

不毛な議論をするくらいなら他のことをしよう

よくテクニカル分析が、有効か無効かという議論が交わされますが、まるで不毛な議論だと思います。テクニカルの各種ツールは、すべてが、過去の値動きを記録したチャートに還元されます。

いいかえれば、テクニカル分析は「チャートから今後の動きを主に統計と確率で考えてみよう」というだけのことで、それ以上でもそれ以下でもないからです。ちょうど、チャートは大学入試の過去問題集みたいなものですね。
受験勉強

過去問題集を(テクニカルのように)分析しておけば、傾向と対策をつかめて来年の入試にも役立つ、というのと一緒です。むしろテクニカル分析の優位性はそこにしかないといってもいいかもしれません。

大学入試でも「ここ5年間は●●大学の数学では微分積分が出題されていないから微積は捨てる!」とヤマを張る場合もありますが、本当に出題されないかどうかはそしてうまくいくか痛い目に遭うかは当日まで分かりませんよね。

相場では、過去のチャート実績に基づき、確率の高い方を選択してポジションを建てていくのがパターンです。とはいえ、あくまで確率ですから、統計上、100万分の1の確率であっても、その分子の1が、実際に起きてしまったらどうしようもありません。悲しいけれども発生してしまった異常事態には固執せず、いかに上手く相場から撤退するかに集中した方が賢明な気がします。

未来予測が完璧にできるツールはない

さて、テクニカル分析は有益な道具ですが、未来を予測することはできません。ですので、どんな優秀なツールであっても予測が外れてしまうことを常に想定しておく必要はあると思います。むしろ生き延びていくには、予測の精度を上げることに時間を割くよりは、万一に備えた脱出方法をいくつも用意しておくことの方が大切ではないかとさえ思います。

ところが、テクニカル分析(の楽しさ)にはまってしまうと、精度を上げることに夢中になって、

「MACDの期間設定は13.5.8の組み合わせがいい」
「移動平均は240日が最強」
「ボリンジャーバンドは14日より21日がベストだ」

などといった「パラメータ調整のドツボ」にはまってしまう恐れがあります。こうした調整作業には何度か言及していますが、究極的には勝率100%を導いてしまいます。いわゆる「カーブフィッティング」です。

仮にそこまでいかなくても、テクニカルツールのパラメータ調整は「ダマシ」と呼ばれるノイズとの戦いです。ノイズを除去していけば、エントリ回数が減ったり、利益幅が小さくなったりします。逆にノイズ覚悟でエントリを増やせば、損切りが増えたり、一時的にせよ、莫大な含み損を抱えたりします。つまり、正確さを求めれば汎用性がなくなり汎用性を求めれば正確さを欠く、このジレンマとの果てしなき戦いです。

そんなジレンマに苦しむよりは、過去を分析するテクニカルには限界があり万能ツールはないと割り切って相場に臨む方が次の展開を組み立てやすいといえるでしょう。

パソコンやスマホなどの普及と進化で、ひと昔前とは比べ者にならないほど、本当に無料で便利なチャートツールが増えました。日足以下のチャートでも年足、月足、週足、日足といった比較的大きな時間軸から、8時間、4時間、1時間、30分、15分、10分、5分、1分などなどユーザー任意の時間軸で好きなようにみることができます。

ですが、便利になり選択肢が増えるということは、どれを使ったらいいのか分からない迷いも生じさせてしまいますよね。基本的なチャートの見方としては、
・大きな時間軸で大局を見て、
・中程度の時間軸で方向感を見て、
・小さい時間軸でエントリポイントを探す。
となりますが、実は気を付けなければいけないのは、出口戦略の方です。特に予測と逆行した場合です。その時、一番最悪なのが

・小さい時間軸では、サポート割れたけど、
・中程度の時間軸では、まだサポート未達だし、
・大きな時間軸では、まだまだ思惑通りの動きだ

と逃げてしまい、含み損を拡大させてしまうことです。これはプロスペクト理論で説明できる人間の弱さなのですが、ここではロボットになりきる必要があります。
ロボット

繰り返しになりますが、慎重を期して、より小さな時間軸で分析することは有効ですが、損失に臆して、より大きな時間軸に逃避することは危険です。メインの軸を定めたら、その軸での損切りを徹底させていく方が損失をむやみに拡大させない方法です。

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