人間の本能を知って損失を拡大させない戦術

人は良くに弱い生き物

プロスペクト理論は、行動経済学で用いられる言葉です。欲に対する人間の弱さを突いた鋭い考え方であり、1970年代後半にカーネマンとトベルスキーという心理学者が提唱しました。

ここで理論の詳細は記しませんが、端的に言えば「1万円の儲けより1万円の損に人はより深く傷つく」ということになります。これがどういうことを意味するかですが、

「損を確定させたくないので、ずるずると含み損が膨らむ」
「本当は3万円の利益を狙ったが、恐くなって1万円で妥協した」

などの結果を生んでしまうということです。こうした考え方が、多くの人間の行動パターンに刷り込まれており、しかもそれは、ほぼ無意識で実践されます。

コツコツと利益を積んでも、ドカンと大きい損を出してしまう。投資をしていれば、誰しも一度はそういった経験あると思います。それはまさにプロスペクト理論、人間の本能がもたらす必然といえます。

ですから、多くのFX関連書籍では、このプロスペクト理論に克つために、損切りの徹底やマイルールの厳守を促しているのです。本能を抑え込むのは理性です。徹底的に訓練した理性をもって、冷静に相場に向かう。それが、生き延びる道の一歩です。

プロスペクト理論で立証されている通り、人間は膨らみ続ける含み損には目を背ける一方、含み益に対しては失いたくないと利益確定を先走る傾向があります。この傾向が「FXの勝者はわずか1%」ととも言われる所以です。これを克服するのは至難の業です。ですが、逃げてはいられません。

日々のお金の動きに一喜一憂してはダメ

本物のお金の話になると途端にメンタルが弱くなってしまうのが、人間ということであれば、ひとつの手立てとして「お金の動きは見ない」という手法も有効です。
みざる

業者の取引画面で損益の表示を付箋で隠し、獲得pipsだけに集中する、というやり方を取っている方もいます。賢い選択だと思います。

また、私の知人はFXの専業トレーダーですが、彼はトレード中はまったく損益をみません。一度、彼のトレード現場を見せてもらったことがありますが、パソコンのチャートを全画面表示させ、注文用に取引業者のレート画面だけ小さく表示させているだけ。損益が分かる部分はどこにもありませんでした。「お金の動きを見るとルールを守れなくなるというのが彼の持論です。

世の中には、たくさんの情報を持つことが勝利への近道と思い、パソコンやモニタを多数並べて相場と戦っている人が多くいますが、ことお金に関しては、あえて情報を遮断することで、うまく立ち回れる例もありそうです。

荒れ相場は参集しないように

プロスペクト理論の呪縛から逃れられないことを知った上で、エントリと損切りが徹底されていれば、逆張りでも順張りでも大差はないと思いますが、悪いエントリについても触れておきます。

避けた方がとにかく無難なのは、ロウソク足がぴこぴこ動く、つまり荒れている時です。非常に上手な方は、荒れている時こそ稼ぎ時とばかりにじゃんじゃん参戦していきますが戦場でいえば、激しい撃ち合いの中に飛び込んでいくようなもので、生き延びるためには動物的な勘が要求され、慣れない人はまず撃ち殺されてしまいます。また、荒れ相場では、業者のスプレッドが極端に開いたり、脆弱なサーバに約定拒否されたりといった、システム的な危険もあります。
戦場

荒れ相場に参加すると、脳内ではドーパミンがドバドバ放出されて、鼓動が早くなり、興奮してだんだんハイテンションになってきます。攻撃的になり、欲が強くなりますので、勝てばさらにトレードを続け、負ければそれをを取り返そうと躍起になり、さまざまなルールを破り始めます。

チャートを見ていても、自分に都合のよい解釈しかしなくなり、逆行すると、普段は使っていないテクニカルツールを引っ張りだして、自分の思惑に合致するようパラメータを調整したりもします。

資金が枯渇してようやく我に返った時にはとてつもない後悔が襲ってきてハイテンションから一気にローテンションに叩き落とされてしまいます。冷静さと共に資金も失う危険もある荒れ相場には慣れないうちは近付かないのが懸命だと思います。

追証に心を踊らさせて即時銀行振込はしないこと

資金の枯渇に関していえば、預かり証拠金が不足すると、FX業者からは「追加の証拠金を納めないとロスカットされますよ」とお知らせが来ます。いわゆる「追証」です。

ポジションを保有し続けたいので、慌てて銀行などから振り込みをするわけですが、追証はオススメしません。遅いかもしれませんが、そこで決済するべきだと思いますです。全決済ではダメージが大きいというのであれば、ポジションの枚数を減らす方を選択すべきです。

追証は戦争でいえば、戦況が悪くなったので増派する、ということと同じです。既に派遣されている部隊を助ける意味で大義名分があるようですが、戦争における大半のケースで増派が待ち受ける先は泥沼化です。かつてアメリカ軍は世界的な発言力と国際上の立ち位置を守るため無理な戦争を続けましたが、みなさんがアメリカと同じように負け戦を続ける理由はありません。トレードを続けていくには、大事な兵力(=資産)を守りましょう。

また、追証に応じて、含み損のあるポジションを抱え続けることは資金の回転効率を極端に悪化させ、来るべきチャンスの時に身動きが取れないという事態を招いてしまいます。負けたと思ったら傷の浅いうちに撤退するのが鉄則です。

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