脱初級者! 一歩先行くチャートの見方

FXにチャートは欠かせないツール

テクニカル派であれファンダメンタルズ派であれ、為替の動向分析にチャートは欠かせません。一定の時間刻みでの値動きを視覚化したグラフといってしまえばそれまでですが、分足から年足にいたるまでの区分でまとめてあり、各種通貨ペアの癖を読み取るには実にありがたいツールといえます。ネットが普及する以前は新聞やテレビ、ラジオを活用しながら、手書きででもチャートを作っていたという人もいるぐらいですから、どれだけトレーダーにとって有益な情報をもたらしてくれているかは言うまでもありませんね。

チャートはスイングトレード、デイトレード、スキャルピングなど取引スタイルによって、監視対象とする時間足も人それぞれかと思いますが、主に日足、4時間足、1時間足、5分足を使っている人が多いように見受けられます。「5分足なんてダメだ、勝つためには15分足が最適だ!」「日足より週足の方が分析に向いている」「複数時間の組み合わせこそ、エントリーとエグジットを決める」などといった議論もありますが、実際のところは、自分が使いやすい時間軸のツールを使えばいいのではないかと思います。

時間軸はどれでもいいというのには訳があって、時間軸を変えてもチャート上で値動きの癖には違いがないからです。たとえば、ドル円のチャートで、週足と15分足の2つのチャートを並べ、時間軸を隠した上で「どっちが週足だ?」と質問しても、恐らく区別がつかないでしょう。これはチャートがどんな時間軸でも同じような波形を繰り返す「自己相似性」という特性を持っているからで、フランスの経済学者ブノワ・マンデルブロ氏(1924~2010)が提唱したフラクタル幾何学で指摘されているチャートの性質です。

フラクタル
「自己相似性」というと難しそうに聞こえますが、単純にいえば、1年だろうが、5分だろうが、その時間軸のチャートの中で「一定のパターンが繰り返されている」ということです。パターンの繰り返しに着目した例では「上昇5波、下降3波」の周期性に注目したエリオット波動が有名ですが、経済アナリストであったラルフ・ネルソン・エリオット氏(1871~1947)が生み出したサイクル理論は登山口は違えど、マンデルブロ氏のフラクタル幾何学と同じ頂を目指していたといえるかもしれませんね。

トレード中にそもそも構造解析は難しいこと

チャートに一定の周期性(パターン)があるというと、上昇や下落のトレンド予測に即座に使えそうな気がします。でも、事はそう簡単ではありません。すでに出来上がった過去のチャートを見て「ここはフラクタル構造になっていた」「この値動きはエリオットの上昇3波目だ」などと説明することはできるのですが、オンタイムでトレードしている最中に的確に構造解析をするのはとても難しいのです。

簡単にいえば、チャート上に力強い上昇トレンドが現れた時、最高値到達後はそのトレンドがどのぐらい下落する「調整」が入るのかとパターン解析こそ可能なのですが、では一体「その最高値」というのはいくらになるのかという点までは分かりません。2008年9月のリーマン・ショックや2010年のギリシャ危機を思い出してみましょう。

あの当時、さまざまな銘柄の金融商品が急騰や暴落しましたが、あの当時、ドルは50円まで下落する、いや200円まで上昇するなどとうわさが飛び交いましたが、パターン解析では価格まで予測はできません。ですが、その後の波形はきっちりエリオット波動やフラクタル幾何学で説明できるような波形に収まっています。相場では優位性を持ったトレードこそ勝利への近道といわれますが、フラクタル幾何学によるアプローチで相場を予測する技術も近い将来確立されるかもしれませんね。

チャート分析でこれNG

さて、チャートでのレート分析を行う上で「絶対やってはいけない」ことがあります。それは、含み損が膨らみ始めた時に「まだ誤差の範囲内だ」と自分に言い聞かせるため、自分が普段使っている時間足からより長期の時間足にチャートを切り替える行為です。「5分足で予測が外れて含み損がみるみる膨らんでいるよー」。ポチポチ。「お、まだ15分足では含み損がプラスに転じそうな気配もあるぞ」。ポチポチ。「あ、なーんだ1時間足では全然大丈夫じゃないか」という流れですね。

みかん

これは、せっかく、顕微鏡でみかんの腐り始め箇所を発見したのに、わざわざ遠く離れた場所にみかんを置き直して、双眼鏡で見て「うん、まだ腐ってないな」と自分を欺いているのと同じです。ポジションの延命措置を図ったところでダメなものはダメなので、さっさと見切りを付けて新規にポジションを取り直したほうが資金効率上も得策です。

チャートを見るときは、年足や月足といった時間軸の長い足から見始め、よりスパンの短い足でエントリーポイントやエグジットポイントを見極めましょう。逆はだめです。また、5分足以下のチャートもあまりおすすめはしません。5分足や1分足、ティックチャートなどは価格動向が非常にセンシティブにチャートに現れるため、ほんの5~10pips程度の動きであっても急騰、暴落したように見えてしまいます。少し値が飛んだだけで、どこかで事故でもあったか? 各国要人が何か重要発言したのでは?と慌てふためくことにもなりかねないので注意が必要です。

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