資金管理術を身に付けてさらに上を目指そう

FX成功のカギは「資金管理術」にあり

負けないFXの実践のために欠かすことができないのが「資金管理術」です。テクニカルやファンダメンタルズといった分析が多少覚束なくても資金管理さえきちんとできていれば、儲けは着実に積み上がっていくのではないかとさえ思います。

資金はFXを戦争と想定すれば「自国の保有兵力」です。自国兵力も把握せずに戦略・戦術は組み立てられませんよね。しかも、兵力も分からない、さらに戦略・戦術もない状態で戦場に立つ者がどういう末路をたどるか? 負けてしまうのは火を見るより明らかです。
兵力

管理方法自体は人によっていろいろな見方がありますが、筆者はプロスペクト理論の呪縛にとらわれないよう「最小単位」から「全体」を組み立てていく手法をおすすめします。ここでいう最小単位とは「躊躇せず損切りできる額」です。

一般的に損切りラインといえば、よく資金の1%~5%などともといわれますが、「そのぐらいであれば立て直しが可能だ」というだけで、明確な根拠があるわけではないように思います。だいたい、1%で設定するとしても、資金1000万円場合の損切り額は10万円ですし、資金10万場合のの損切り額1000円です。これがイコールでしょうか笑 相当な訓練を積まなければたとえ資産が1億円あっても、10万円の損切りを機械的に処理できるようにはならないんじゃないかと思います。

資産に対しての1%、という相対的な基準であっても、わたしたち人間にはそれとは別に日常生活上の「お金の絶対的な基準」があり、それが人間の心理に根深く植え付けられているのではないかと感じます。

お金を冷静に扱うには段階的なトレーニングを積むか、お金をお金として扱わない図太い精神が必要です。よく、悪銭身に付かずと言われるように、ギャンブルで稼いだお金があっというまに無くなったり、デモトレードでは資金を増やせるのに実践では増えなかったりといいったことが起きるのは、まさにこの点の認識がうまくいっていないのではないでしょうか。宝くじで1億ドル当たったはいいが、その後の人生が悲惨なほど狂ってしまう人と根源的な部分で一緒だと思います。

少しテストをしてみましょう。

「あなたは財布を落としてしまいました。どこで落としたのか、まるで見当がつきません。幸いにも身分証やクレジットカード、キャッシュカードの類は入れていません。入っていたのは純粋にお金だけです。それも全財産入れていたわけではないので、あなたはすっぱりあきらめることにしました」

さて、ここで質問です。

「その財布にはいくら入ってましたか」

10円、1000円、5000円、10000円…。いろいろな答えがあると思いますが、仮に答えをQ円としましょう。さて、そのQ円が、あなたの「金銭的損」に対しての許容できる絶対的基準です。つまり、損切りラインとみなしてみます。

損切りラインを資金総額の●%と相対的に設定するのでは、少額のうちは抵抗がなくとも、含み損の額が大きくなるにつれ、

「ここで損切りしなくてもちょっと我慢すれば戻るかも」

などと、心理的なためらいが生まれます。ためらいや迷いは、プロスペクト理論に否応なく絡め取られ、含み損をずるずる拡大させる泥沼化への一歩です。損切りラインQ円は資金がいくらあろうが関係ありません。お金に対する個々人の「器」あるいは「格」です。結局、だれしも「器」「格」を偽ることはできません。
器

自分を知らなければ敵に勝てないと孫子も言ってましたね。器や格は鍛えていくことができるものなので、最初は小さくても徐々に大きくしていけば問題ないともいえます。宝くじ当せんではこの「器」「格」が伴わないので身を滅ぼしますが、こつこつと積み上げていけば冷静に対処できるようになるでしょう。

資産運用の注意点はここだ

さて、その損切りラインQ円についてですが、Q円はFXで資金を運用する上での「最小単位」でもあります。「最小単位」を出発点として資金運用の注意点をみていきましょう。

ここではなじみの深いドル円(USD/JPY)のロング(買い)を例に話を進めます。ドル円の1日の値幅はおおむね50銭~1円50銭程度ですね。(値幅についてはあくまで参考値です。通貨ごとに特徴があり注意してくださいね。各業者でヒストリカルボラティリティとしてデータが提供されています)

さて、トレンドに乗った買いの順張りトレードであれば、前日同時刻比で1日50銭ほど円安ドル高(ドル円↑)が進行していれば、まず思惑通りです。気を付けなくてはいけないのは、ロンドン、NYのオープン&クローズや各種、経済指標による乱高下です。とくに政策金利発表や雇用統計では、瞬間的に1円単位で値が飛ぶこともあります。ただ、こうした「時間が分かっている動き」は対策を事前に講じておけば損失は回避できます。

厄介なのは、一見動く理由がない見当たらない「平場」での仕掛けです。ファンドなどが仕掛けた値動きに追随する動きがなかったり、仕掛けた側が狙ったストップロスの連続的発動がなかったりすれば、一瞬飛んだ値動きもいずれ元の動きに戻っていきます。

要はヒゲ対策、瞬間最大風速さえしのげば、ポジションを守ることができますよね。この時の値動きが損切りラインQ円内に収まるようにコントロールしていくのです。損切りラインQ円が仮に3000円とすれば、1円50銭の乱高下に耐えるポジション枚数は2000通貨です。意外と少数に思われるかもしれませんが、あくまで心理的な動揺なく「切れる額」であることが大事です。

まずは、勝率を高めるための順張りインディケーターを無料で試してみてください!

勝率の高い順張りインディケーターのモニターはこちらから

FXの季節要因とテクニカル分析の限界を知っておこう

気温の変化が、朝昼晩の一日単位を繰り返しながらも徐々に最低最高を更新して四季の移ろいを刻んでいくように、FXにも季節的な要因があります。必ずそうなるとは限りませんが、そうした動きを知っていれば無謀なポジションを取る確率が減りますよね。

記事を読む

テクニカル分析の有効性と限界を知っておこう

FXに関心のある方で、テクニカル分析をまったく知らない方はいないと思います。テクニカル分析は、チャートの軌跡から今後の値動きを予測しようという考え方で、書籍やネット上で、さまざまなツールが開発、紹介され実際、精度の高い予測を提供してくれるものもたくさんありますね。

記事を読む

人間の本能を知って損失を拡大させない戦術

プロスペクト理論は、行動経済学で用いられる言葉です。欲に対する人間の弱さを突いた鋭い考え方であり、1970年代後半にカーネマンとトベルスキーという心理学者が提唱しました。

記事を読む

大幅な含み損を抱えた時の緊急避難テク

予測が外れて大きな含み損を抱えてしまった際の「緊急避難」として「両建てを使ったポジ相殺方法」を記しておきます。筆者は両建て自体を推奨はしません。あくまで暫定措置として、どうしようもなくなった時だけ自己責任において使用してください。

記事を読む

これが私の生存戦略!ポジショニングの基本所作

ここでは、自分の行動心理に基づく絶対的基準「損切りラインQ円」に対し、日々どうトレードしていけばよいかを考えていきます。主に私の採っているやり方でデイトレードを中心に話を進めますが、スイングトレードでは前日を前週と読み替えてくださいね

記事を読む

相場の歪みと人間の習性を知って生き残る術

「経済物理学」を掲げて、市場への物理学的なアプローチを試みている人の一人、ソニーコンピューターサイエンス研究所シニアリサーチャー高安秀樹氏は著書「経済物理学の発見」の中でドル円相場のティックチャートを解析に挑んでいます。

記事を読む

値動きの理由探しよりも価格変動に追随したほうが賢明?!

市場価格は合理的な人間の振るまいにより、需給バランスに従っていずれ適正価格に収斂されていくという古典派経済学とは対象的に、金融商品の価格推移について、正規分布ではなく、べき分布でとらえた方が自然だというのが経済物理学者たちの見立てです、その見立てに従ってみていくと、金融市場に暴落と暴騰がそこそこの頻度で発生するとして、それとは逆の、急激な反転が起きることがよくあります。

記事を読む

FXで勝てない理由をもう一度考えてみよう

日本で個人によるFX(外国為替証拠金取引)が可能になったのは1998年。それから約20年が経過し、インターネットの拡大とともに個人トレーダーを爆発的に増やしました。現在でこそ投資といえば仮想通貨といわれ、ひところの人気は落ち着いた感がありま

記事を読む

「相転移」から考える値動きの予測

相転移というとやや聞き慣れない言葉ですが、温度・圧力・外磁力などの一定の外的条件下、物質の状態がある相から別の相へ移る現象を指します。小難しい物理用語なので、もっと簡単に言い換えます。わたしたちが普段接してる「水」は、温度によって、氷、水、水蒸気と姿を変えますね。これらはそれぞれ氷=固体、水=液体、水蒸気=気体、となるわけですが、この違いを「相(Phase)」と呼びます。相転移とは、氷から水、水から水蒸気と、この相が変わることを指します。

記事を読む